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フードのアルバイトで、将来の道が決まった… 有名社長が語る★やりたい仕事を“バイト”で発見!
 新年あけましたね。お正月になると“今年はがんばらないとなぁ”って思うことってないですか? でも、「何をがんばっていいのか」、「やりたいことってとくにないしな」と働く意欲はあるけどモヤモヤしている人、いるんじゃないでしょうか? そこで今回、あの「モスバーガー」の社長、櫻田厚さんに突撃取材。この方、みんなと同じようにやりたいことを探し続け、最終的にはバイトから社長になった人物。そんな櫻田さんから“やりたいことを見つけるまでの道のり”を聞いてきた。成功者だっていろいろ試した。みんなもコレ読んでやりたいこと見つけるために行動してみよ~。 (取材・文:飯村 智奈 イラスト:駒見龍也 編集部:メガネ 制作日:2008/1/5)


◆モスバーガー櫻田社長の“やりたいこと達成”グラフ



【プロフィール】
櫻田厚氏
株式会社モスフードサービス
代表取締役社長 CEO
※モスバーガーを日本全国、アジアにも展開中。

自転車で80km走破!脚力アップのために始めた新聞配達 14才:将来、大企業の社長になるなんてまだまだ夢にも思わなかった櫻田少年。物心ついて最初の“やりたいこと”は、意外や意外、肉体派のチャレンジだったそうで…。

 「子どもの頃の私は自転車少年。中2のとき、自宅から相模湖まで約80kmの道のりを自転車で走破するという挑戦を試みました。完走はしたんですが、上り坂がキツくてキツくて(笑)。“これは鍛えねば!”と始めたのが新聞配達です。今じゃ中学生のバイトなんてあり得ないでしょうが、トレーニングにもなるしお金も稼げるし一石二鳥だと。もちろん翌年再挑戦しましたよ。上り坂も楽勝でした」

先輩たちに囲まれ飲食店のバイト。これが人生の分岐点 17才:この年、思いがけず訪れたのが父の死だった。一家の大黒柱を失い、高校生だった櫻田さんも家計のためにバイトを始めた。選んだシゴトはレストランのウエイター。ここで飲食業の喜びを知る。

「最初はお金を稼ぐことだけが目的でしたが、そのうち仕事がどんどん楽しくなってきました。学校には同級生しかいないけど、バイト先ではお客さんはもちろん、働く仲間も大学生や社員ばかりで、みんなものすごく大人に見えた。とにかく毎日が刺激的で楽しかったんです。もともと人と話したりするのが大好きなタイプ。このとき、飲食業とか接客業に目覚めました」



大学進学を断念。逆境を乗り切るポジティブシンキング 18才:進学校だけに仲間はみんな大学を目指す。もちろん櫻田さんにもその意欲はあったが、母ひとりの家庭では入学金や授業料という大きな壁が…。初めて“やりたいこと”を諦めた瞬間でもあった。

「挫折感はありませんでした。人にいわせると、私という人間はガンコらしいんです。話を聞く耳はあるけれど、一方で芯のところが非常にガンコだと(笑)。このときも母親は不憫な思いをさせるといって悲しんだけれど、自分はつっぱった。大学に行かなくたって立派な社会人になる方法はある、人より4年も早く社会勉強ができるんだと、出した答えに自分で正当性を求めたんです」

就職後、ほどなくしてモスバーガーが誕生! 18才:広告代理店に就職。10名の新卒採用のうち高卒は櫻田さんだけだった。大卒の同期たちに混ざり、もち前のポジティブ精神で生き生きと働いていたが、すぐに転機が訪れる。

「就職して2年半くらい経ったころ、叔父がモスバーガーを創業しました。で、やってみないかと声をかけられたんです。私自身、高校時代にバイトの先輩たちに遊びで連れて行ってもらった横浜や横須賀で、すでにハンバーガーの味を知っていたし、同時に充実したバイト時代の記憶がよみがえってきた。広告会社も楽しかったけど、やっぱり好きな飲食業に就きたいという気持ちが勝ったんですね」



“いつかは自分の店を”。その一心でバイトからスタート 21才:広告代理店を退職し、モスバーガーに転職する。ところが櫻田さんが選んだのは、正社員ではなくアルバイト。“働けば働いたぶんだけもらえる現場で思いっきり稼ぎたい!”という願望からだった。

「最初から私の中では“どうせやるなら、いずれは自分で店をもちたい”という気持ちがありました。それには社員になるよりバイトがいい。若いからとにかくタフで2日くらい徹夜してもへっちゃら。現場でツライと思ったことも一度もなかったですね。使う暇がないからお金はあっという間に貯まりました。それで、ある大学構内にフランチャイズという形で自分の店を出すことが決まったんです」

まさかの経営失敗!“日本一の店”のはずが不採算店に 23才:この若さで念願のオーナーになった櫻田さん。店も大盛況で自分にも自信がついた。そこですぐに2店舗目の出店を計画。このときやりたかったことは、もちろん“日本一の店を作ること”。ところが…。

「まったく売れませんでした。いわゆる不採算店です。立地の悪さなど敗因はいろいろあったけど、一番の原因は過信。オレならできるというおごりですね。1年もしないうちに本部から“店舗を閉めたらどうだ”と言われました。自分だけならそのままやりたいことを続けられたかもしれないけど、当時は社員も2人抱えていたから、彼らの将来を考えると…。決断しないといけないと思いました」



現場経由で正社員入社。そして気づけばモスの社長 26才:フランチャイズ経営に終止符を打ち、本部に正社員として入社。フランチャイジーの育成や、台湾の合弁会社の社長職を経て、モスフードサービスの社長に就任したのは正社員になって約20年後のことだった。

 「入社したころはまさか自分が社長になるなんて思ってもいませんでした。店のことをなんでも知っているのが店長なら、会社のことをなんでも知っているのが社長。トップに立って初めてわかることがたくさんありました。改めて考えると私の原点はやっぱり高校時代のバイト。多感な時期に人生の先輩方にいろんなことを教わった。あの経験がなければ今の自分はなかったと断言できます」

やりたいこと発見の極意。「シゴトは自分で楽しくする」57才:そして今、社長になって10年。海外も含め、1500店舗以上を抱える大企業のトップとして多忙な日々を送っている。そんな櫻田さんには“やりたいこと”が叶ったという思いはあるのだろうか?

「まったくありません(笑)。もちろん飲食業が大好きだったから、そういう意味での達成感はありますが、社長になればまた、やりたいことは次から次へと生まれる。今は“世界のどこに行ってもモスがある風景”を夢に描いています。これを読んでいるみなさんに言いたいのは“仕事は自分で楽しくする”ものだということ。最初から“いい仕事”とか“自分にふさわしい仕事”なんてものはないんですよ。今を楽しんで生きられれば、やりたいことは見つかるはずです」



編集後記
 今回の特集であのモスバーガーの社長に直接インタビューするということで、「怖い人だったらどうしようか」とかなり緊張していたのですが、実際お会いしてみると物腰柔らかな方でリラックスして話をうかがうことができました。撮影にも照れながらもご協力いただき、あっという間に終了予定時間を30分もオーバー。それでも嫌な顔ひとつ見せずに笑顔で応対していただいて、取材班みんな感激。この場を借りて再度、お礼をさせていただきます。今回、ご協力いただいた代表取締役社長 CEO櫻田様、広報の松田様、本当にありがとうございました。
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